
質問の概要
ネット販売で儲けるために、最初に必要な「集客」。集客経路を理解してアクセスアップする方法を考えます。

ネットショップで稼ぐには、「集客・接客・追客」にわけて作戦を練るのがいいといわれておるぞ。

集客、
接客、
追客?

そうじゃ。
どれも文字通り、
「集客はお客を集めること」、
「接客はお客と接すること」、
「追客はお客を追いかけること」を表しておる。
一度に全部は理解が難しいから、今回は「集客」について詳しく話していくぞ。
ネット販売を成功へ導く3つの要素
ネット販売にとっての成功とは、じゅうぶんな売上をあげることです。それも、一時的ではなく、継続してショップオーナーが利益を得られるようにならなければなりません。
ネット販売を成功させるには以下の3つが重要です。

- 集客(お客様をネットショップへ集めること)
- 接客(ネットショップへ集めたお客様に対応すること)
- 追客(購入してくれたお客様にリピーターになってもらうこと)
このうち今回は「集客」について取り上げます。
どんなに魅力的な商品を扱っていてもお客様に来てもらえなければ、宝のもちぐされです。ネットショップのデザインにこだわってみたところで、見てくれる人がいなければ、その努力も水の泡ですよね。
アクセスがあって初めて、商品やネットショップのデザインが生きるのです。まずは、集客力をアップしてできるだけ多くのお客様にネットショップへアクセスしてもらいましょう。
お客様がアクセスしてくる道筋を「集客経路」といいます。集客力をアップして、アクセスをふやすためには、どんな集客経路があるのかを理解することが必要です。
例えば、雑貨屋さんのような実店舗でも同じです。駅からのお客様が多ければ、改札出口付近でチラシを巻けば、来客数アップを期待できます。車での来客が多ければ、駐車場を増やすのも効果的な方法です。
同じようにネットショップも、どのような集客経路が存在しているのかを理解すれば、集客力アップの対策を考えられます。
ネットショップの集客経路は主に下記の6つがあげられます。
- 検索エンジン
- SNS
- リスティング広告
- バナー広告
- アフィリエイト
- ショッピングモール
検索エンジン

検索エンジンとは、「Yahoo」や「Google」のような検索サイトのことです。検索サイトが検索の結果として表示する「検索結果」の上位へネットショップへのリンクを表示できれば、たくさんのアクセスを期待できます。
検索上位を目指し、検索エンジからのアクセスを増やす対策を「SEO」といいます。読み方は「エスイーオー」で、日本語に訳すと「検索エンジン最適化」です。
SEOは、専門家でも意見がわかれるほど複雑なテクニックですが、専門家の多くは、「検索者にとって情報価値の高いページほど検索上位へ現れやすい」という点については意見を一致させています。
ネットショップにおける、商品の販売ページは、商品の値段や特徴など購入のさいにチェックする情報ではありますが、情報価値としてはオリジナル性が低く、おもしろいものではありません。そのため検索エンジンとの相性は悪く、SEOでいわれる「検索者にとって情報価値の高いページ」として評価されにくい傾向があります。
しかし、商品の特徴を深く理解し、検索者がなぜその商品を求めているのか、その商品で検索者の何を解決できるのかを具体的にして、商品のスペックや特徴など他のネットショップともかぶりそうな情報をうまくオリジナルのコンテンツへ加工できれば、検索上位表示は可能になり、アクセスを増やすことにつながります。
SNS

「ソーシャルメディア」や「ソーシャルネットワーク」と呼ばれることも多いサービスです。FacebookやTwitterなどが有名ですね。口コミが拡散しやすい特徴があり、その特徴をうまく活かせれば、爆発的なアクセスをネットショップへ導けます。
口コミが一気に拡散していくのも速いですが、おさまりが速いのも特徴です。そのため、継続的にSNSからアクセスを得ようとすると、SNSユーザーが飛びつきそうな話題を常に振りまき、注目を浴びるための工夫が必要になります。
注意したいのは悪評が拡散されるのも速いということです。炎上という言葉で表現されるように、ふとした書き込みや営業態度が消費者の反感を買い、燃えるように悪評が広まっていきます。それによって会社や店舗が潰れてしまったという例もあります。片手間に利用できるSNSですが、ビジネスに利用する場合は慎重に運営方針を練っておくことが大切です。
リスティング広告

検索エンジンの検索結果へ表示できる広告です。SEOのような特殊なテクニックを頼らず、シンプルにお金払って検索エンジン経由のアクセスを増やす方法です。
広告を表示する検索ワードは、広告主が決められます。検索ワードの選び方が売上に強く影響します。
広告費は実際に広告がクリックされ、ネットショップへのアクセスが生じて初めて発生します。ムダに広告費を浪費せずに済みます。支払う広告費も広告主が自分で決めることができます。
自分で広告費を設定できるリスティング広告は予算を組みやすいです。検索エンジンからのアクセスは、もともと欲しいものを探している人が多いので、売上に結びつきやすいです。必要なアクセスを予算の範囲で得られるリスティング広告は、ネットショップが積極的に利用すべき広告だといえます。
バナー広告

他人が運営するWebサイトやブログに出す画像形式の広告です。視覚に強く訴えられるところは大きなメリットですが、最近のネットユーザーは広告に飽きている傾向があります。あまりに広告くさいデザインだと無視されるので注意が必要です。
広告会社と契約すると利用できるプログラムによって、一度ネットショップに訪れた人を狙って、何度も同じ広告を見せるということもできます。お客様の多くは、複数回来店することによって購入にいたります。ショップの存在を忘れさせないように、また、購入のきっかけを増やせる方法です。
アフィリエイト

アフィリエイトは、「アフィリエイター」と呼ばれる広告主に宣伝をしてもらう集客方法です。アフィリエイターは自分でサイトやブログを運営しています。そのサイトへネットショップへのリンクを掲載してもらいます。そして、そのリンクから訪れたお客様が商品を購入すれば、売上の一部を報酬としてアフィリエイターへ支払います。
売上が生まれたときだけ、報酬を払うので、ムダに集客費用を消費しなくて済みます。ただ、アフィリエイトの仕組みを利用するには、専門の業者(ASP=アフィリエイトサービスプロバイダー)との契約が必要になります。決して安くはない契約料は、小さなネットショップにとって負担になる場合も多いです。予算と実際にかかる費用、それによって期待できる効果を慎重に検討してから始めた方がよいです。
ショッピングモール

楽天市場やYahooショッピングなどが代表ですね。すでに多くの会員を抱えたショッピングモールへ出店できれば、その大きな集客力を商品の売上に利用できます。
ただ出店店舗の数も多く、商品の品揃えや値段などを簡単に他の店舗と比較されてしまうので、ショップオーナーにとってはデメリットです。同じ商品を扱う店舗が二つあれば、安い方で買うのが普通ですからね。ショッピングモールないので競争は価格競争になりやすく、出店を継続するための料金も高額なので、利益を出す前に疲れ切ってしまうショップも多いです。
出店の前には商品力を慎重に見極め、出店のランニングコストを上回る利益をちゃんと稼げるか検討することが必要です。
ブログ

ネットショップと並行して、広報用のブログを持つと、ネットショップへのアクセスアップへ役立てられます。
商品を並べることが中心のネットショップと比較して、ブログは自由に話題を提供できます。アプローチできるネットユーザーの幅も広く、新規顧客の開拓へ利用できます。
検索エンジンやSNSとの相性も良いです。商品に関連する情報をしっかり掘り下げ、共有したくなるような形で再加工できれば、SNSで注目されたり、検索上位表示を実現できたり、へつなげられます。
ブログに貼り付けて使えるショッピングカートも存在します。ネットショップと併用すれば、販路を増やし売上にも効果的です。
以上、今回はネットショップの集客経路を整理してみました。ネットショップを開業するときに利用できるサービスには、特に集客の部分に力をいれているものがあります。集客に自身がない人はサービスの比較ポイントにしてみるといいです。
