
HTMLやCSSという、ホームページ作成のスキルがアップすればするほど、ホームページ上でできる表現の幅も広がり、より見栄えの良いデザインを実現できます。
でも、ウェブデザイナーを目指しているわけではなく、会社やお店のホームページを作成するのが目的なら、HTML/CSSの学習に当てる時間は、本業に差し支えるリスクがあります。
ホームページを作成するにおいて、まったくHTMLの知識が不要ということはありません。ですので、これからホームページを自分で作成しようとする場合は、「〇〇日で覚えるHTML」のような書籍やサイトで、ひとまず基本的な作法を覚えたら、あとは、じっさいに作りながら覚えた方がいいでしょう。

間違っても、分厚い書籍を買ってきて、イチから全部を理解しようとしないことです。目的はあくまでビジネスに役立つホームページを作ることだと意識して、必要な部分だけを集中して身につけていく方向で進めます。
ひとまず同業種のホームページを検索してみて、どんなページが何ページあるのかを確認し、何をアピールしているのかを分析します。差別化はもちろん必要ですが、最初から完璧にオリジナルを求めてしまうと、先にすすめるのが難しくなります。
始まりは真似でもいいので、とにかく素早くホームページを開設してビジネスチャンスを失うリスクを減らします。
一度、ホームページを開設した後は、同時にアクセスを計測する仕組みを取り入れましょう。アクセス計測の仕組みをアクセス解析と呼び、最も有名なのは「グーグルアナリティクス」というサービスがあります。
無料で利用できるので、だれでも導入しやすいのですが、かなり詳しくアクセスのデータを分析できるところが、初心者には逆に難しく感じられ、使いこなす前に断念してしまう人も多いです。
同じ末路をたどるのが不安な場合は、簡単なカウンターでホームページへのアクセスを数えるところから始めても構いません。とにかく重要なのは、ホームページ開設後、ネット上における反応を確認し、常に改善の工夫を凝らしていくことです。

HTMLだけでなく、ホームページを作成し運営していく過程では専門的な知識が求められる場面が多いですが、どんな知識においても共通しているのは、最初は最も簡単なところから始めるということです。
繰り返しになりますが、プロのウェブデザイナーになることを目的としているか、ビジネスに役立つホームページを持つことができればいいか、で学習の方向性も変わってきます。無駄な時間を消費してしまわないように、何がいま必要なのかを慎重に検討しながら学習を進めたいものです。
